
【大阪、名古屋からフェリーで北海道へ向かうひとり旅】
- 大阪・難波の街歩きと特急ひのとりで名古屋へ|大阪、名古屋からフェリーで北海道へ向かうひとり旅1
- 名古屋駅から栄の新しいランドマークビルまで夕暮れの街を歩く|大阪、名古屋からフェリーで北海道へ向かうひとり旅2(このページ)
- 熱田神宮から名古屋港へ、出航前の時間を歩く|大阪、名古屋からフェリーで北海道へ向かうひとり旅3
向かい風のような人の流れをすり抜けながら、スマートフォンを片手に先へ進む。名古屋駅に着いたものの、自分の位置さえ見失いかけている。地図アプリで、進む方向を確かめる。
行き交う人の足取りは速く、立ち止まっているのは自分だけのようにも感じる。流れを遮らないよう、壁際へ少し寄る。頭上にある、案内表示が目に入った。改めて行き先を確かめ、また歩き出した。
ようやく駅の出口にたどり着く。外へ出ると、人の流れは少し緩やかになっていた。
呼吸が少し整ってきた。
目の前には名古屋駅前の高いビル群が広がっている。空を見上げると、日が傾きはじめていた。大阪から乗った特急ひのとりの静かな時間が、昨日のことのように思えた。
駅ビルのピロティを歩いていると、想像以上に大きなナナちゃん人形が現れ、その横を通り過ぎた。名駅通りを横断しようと信号待ちをしていると、その先にDNAのようにねじれたスパイラルタワーズがそびえていた。周囲に並ぶガラスのカーテンウォールのビル群が、駅前の街並みを映し合っていた。
錦通りを東へ進む。途中、道路の中央を突き抜けるように名古屋高速の入り口が現れる。次第に街が影に覆われていく。高速の高架がかかった頭上では絶え間なく車が走り抜け、その下を私はのんびりと歩いている。
しばらく進むと、今度は名古屋高速が分岐する錦橋の出口が道路の中央に伸びていた。堀川に架かる錦橋手前の大衆寿司酒場の文字に、思わず足が止まりそうになるが、まずはチェックインを済ませたい。さらに進み、伏見通りに差し掛かった時に電線がないことに気がついた。後ろを振り返っても、やはり見当たらない。高いビル群が並ぶ街は、どこか整然としている。電線がなかった。意識していないと気づかない。
少し離れた前方に、超高層ビルが見えてきた。辺りはオフィス街らしい雰囲気になっている。人の流れはまだ少ない。もう間もなく、自然の光が薄れ、街の明かりが人工の光へと変わっていく時間帯だった。
近づくにつれ、飲食店の入るビルやホテルが増えてきた。伊勢町通りの付近まで来ると、右前方に観覧車が見えてきた。ローマ字でサンシャインサカエと書かれたビルの三階にある観覧車はシースルーの構造になっている。高所恐怖症の私には縁がないアトラクション。
気になっていた超高層ビルは建設中だった。地上41階、200m超える高さを誇るランドマークビル。調べるだけでクラクラしてくる。交通量も増え、人の流れも出てきた。
後回しにしていたチェックインのために、来た通りを500mほど戻って、宿泊先のドーミーインPREMIUM名古屋栄にチェックイン。
少し部屋で休んでから、手羽先でも食べに行くとしよう。
【移動と滞在のひとり旅アーカイブ】
今回の「移動と滞在」の中で、私の心に静かに残った場所や宿泊先、旅を支えてくれたものたちの備忘録です。
移動の足跡(宿泊先・立ち寄った場所)
● 天然温泉 錦鯱の湯 ドーミーインPREMIUM名古屋栄
・所在地:愛知県名古屋市中区錦2丁目20-1 [Google Maps]
・宿泊メモ:名古屋駅や名古屋城までは徒歩30分弱。地下鉄伏見駅と栄駅の中間にあり、街歩きの拠点として使いやすい場所にある。
トロミのある温泉とサウナがあり、歩き疲れた身体をゆっくり休めることができた。都会の中に真ん中にいながら、静かに過ごせるのも良いところだと思う。
周囲には飲食店も多く、夕食にも困らない。夜は御馴染みの無料の夜鳴きそば、朝は名古屋メシの朝食。こうした小さな楽しみがあるのも、この宿の魅力だと感じた。