
【山口から佐賀・長崎・福岡ひとり旅】
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旅3日目。長崎の朝は快晴だった。
ホテルをチェックアウトし、レンタカーを長崎港ターミナルの県営駐車場に停める。時間に余裕があったので、30分ほどの距離だろうか。グラバー園まで歩いて向かうことにした。
駐車場から港の方に目を向けると、軍艦島クルーズに向かう人たちが列をつくっているのが見えた。すでに受付が始まっているようで、それぞれの一日が動き出している。
そのまま足を進め、昨夜のリンガーハットの前を通る。同じ場所でも夜とは雰囲気が違う。通勤通学のピークはすでに過ぎており、人の流れは落ち着いていた。港沿いの歩道を進み、国道へ出る。交通量や人の流れはあるが、混雑していないので歩きやすい。
グラバー通りに入ると、石畳の通り沿いには開店準備に追われる土産店や飲食店が軒を連ね、長崎らしい異国情緒のある建物が並ぶ。気づかないふりをしていたが、坂道がきつい。
石畳の坂道を上りつめ、ようやくたどり着いたグラバー園の正門、第1ゲート。ここが幕末の入り口だ。
庭園内の建物や雰囲気は穏やかで、ゆったりとした時間が流れている。開けた場所からは、稲佐山を背景に長崎港を一望できる。港内には三菱重工の巨大なクレーンがそびえ、護衛艦が停泊しているのが見え、造船の街としての存在感が伝わってくる。海と街の距離の近さがよく分かる。
さらに進むと、旧グラバー住宅や旧リンガー邸など、国の重要文化財に指定されている伝統建築物が並んでいる。中でも、旧グラバー住宅は日本最古の木造洋風建築であり、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つである。
南国風の洋館と日本の伝統的な瓦屋根や漆喰壁が融合された旧グラバー住宅は、天井が高く開放的な造りになっている。再現・展示されている調度品からも、当時の上流階級の暮らしぶりが伝わってくる。
廊下の天井付近には、幕末の志士たちの密会場所であったと言われる「隠し部屋」の存在。伊藤博文や五代友厚、そして坂本龍馬と接点のあったトーマス・グラバー。住宅のベランダから見える三菱重工・長崎造船所の実質的な創立者である岩崎弥太郎もまた、グラバーとは深い関係があったと言われ、キリンビール誕生にもつながっていく。幕末や都市伝説好きには、たまらない場所だ。 たっぷり3時間近く園内を見学して回った。
時計を見ると、もう昼を過ぎていた。
坂や階段で疲弊した足を思いやりながら、大浦天主堂の前を通り、電車に乗る。カタコト揺られ新地中華街で下車。昨夜のリベンジである。
次の福岡までの道のりを考えながら、皿うどんを食べた。
【移動と滞在のひとり旅アーカイブ】
今回の「移動と滞在」の中で、私の心に静かに残った場所や宿泊先、旅を支えてくれたものたちの備忘録です。
移動の足跡(宿泊先・立ち寄った場所)
● 天然温泉 鶴港の湯 ドーミーインPREMIUM長崎駅前
・所在地:長崎県長崎市五島町2-29 [Google Maps]
・宿泊メモ:最上階11Fには、長崎県西彼杵郡長与町から運ばれる天然温泉の大浴場があります。街中のホテルで露天風呂やサウナも楽しめ、ゆっくりと過ごせました。
有料ランドリーがあるので、旅先での洗濯にも困りません。夜にはドーミーイン名物の夜鳴きそばの無料サービスもあります。その他のサービスも充実しています。
● グラバー園
・所在地:長崎県長崎市南山手町8-1 [Google Maps]
・立ち寄りメモ:
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成要素のひとつ。幕末から明治にかけて活躍した外国人商人の旧邸宅が残されており、当時の長崎の歴史や文化を感じられる場所です。幕末や都市伝説に興味がある方はもちろん、それ以外の方にもゆっくり過ごせるスポット。園内の石畳にはハートストーンが埋め込まれており、探しながら歩くのも楽しみのひとつです。
足腰に自信がない方や、車椅子・ベビーカー利用の方は、無料で利用できるグラバースカイロード(エレベーター)を使い、第2ゲートから入園できます。実はこの施設は道路として位置づけられているそうです。